EXHIBITION

劉士鴻畫展


書く、描く、生きる。
劉士鴻畫展
Liu Shihong Exhibition
2025年10月10日(金)〜17日(金) ※13(月)休
13:00〜19:00

※11日(土)及び12日(日)はイベント開催のため、入場は可能ですが鑑賞がしにくい場合があります。

芸術家は、「芸術家」らしい雰囲気を纏っていることが多く見られます。
自信や野心に溢れていたり、服装等が一般の方と比較して奇抜であったり変わっていたりなど、人によって様々です。
しかし劉士鴻氏は、良い意味で「普通の人」に見えます。
物腰は柔らかく、謙虚でやや寡黙でもあります。そしてそれは作品にも表れています。

劉氏は中国の伝統的な芸術家らしく、絵画だけでなく書の作品も制作しています。
しかし多くの人は、彼の作品を鑑賞し、穏やかな心持ちになるでしょう。
絵画も書も激しさや先鋭化された雰囲気はなく、どこか肩の力が抜けたように感じられます。
特に彼が描くことが多い仏僧の姿は、円空の仏像を想起させる、素朴さと温かみがあります。

印象派の画家ルノワールは、「世の中は醜いことだらけなのに、なぜ絵の中にまでそれを表現する必要がある?」という言葉を残しています。
確かに芸術家は、社会の問題、自身の苦悩や感情などを表現することで、世の中に主張を投げる場合も多いです。
しかし作品を見て、リラックスしたり安心できたりすることも必要です。

劉氏は大きく自身のスタイルを変えず、日々作品を作り続けています。
もちろんこうした生活は、惰性や趣味でできることではありません。
そこには彼の印象からは容易に読み取れない、芸術に対する深い情熱による賜物です。

彼にとって芸術に触れること、創作することは人生の大きな原動力であり、
生きることと同義と言えるでしょう。
今回の展示は彼の足跡の極々一部ですが、ご高覧いただければ幸いです。
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